十勝川温泉　三余庵 さんよあん TokachigawaOnsen SANYOAN

次に、テラスの備わっていない檜風呂付き和室タイプをご紹介しよう。
全4室備わっているが、「251／若菜」と「252／万葉」が「353／たけくらべ」などと似た和モダンな造り、「352／浮雲」「355／落葉松（からまつ）」がより都会的な造りになっている。

「252／万葉」は、窓が大きく、日当たりがよいため、暖かい客室。
部屋の雰囲気は、テラス付きの3室と似ており、二間の和室とリビングを装備。
寝室にはあらかじめ布団が敷かれている。
ちなみに、部屋の中で喫煙できるのは全11室中3室だが、この客室はその中の1室。
間取りは、リビング＋4.5帖＋6帖＋檜風呂＋T。
専有面積は59㎡で、ゆとりのある造り。
定員は、2～4名。
客室の名前は、日本最古の和歌集「万葉集」から付けられた。

檜風呂付き和室「252／万葉」・・・（平日2名様宿泊時の1名様料金￥29,000～）

檜風呂付き和室「251／若菜」は、「252／万葉」と同じく、明るい日差しが差し込み、温もり溢れる客室。
間取りも共通で、リビング＋4.5帖＋6帖＋檜風呂＋T。
専有面積は53㎡で、ゆっくり滞在するのに申し分のない空間が確保されている。
定員は、2～4名。
部屋の中で喫煙の可能な客室としている。
客室の名前は、島崎藤村（1872-1943年）の最初の詩集「若菜集」より付けられた。

檜風呂付き和室「251／若菜」・・・（平日2名様宿泊時の1名様料金￥29,000～）

テラスのない檜風呂付き客室、残りの2室「355／落葉松」「352／浮雲」は、隠れ家的な造りになっている。
眺望がそれほど良くないので、あえて窓を少なくして、時の流れを忘れさせてくれるような密室感を演出している。
とは言え、充分な敷地面積は確保しているので、圧迫感は感じることなく、静かに滞在することができそうだ。
どちらも禁煙の客室となっている。

「355／落葉松」は、どこか無国籍風の香りが漂う。
入口は、アンティーク調のステンドグラスになっている。

「355／落葉松」の入口にはステンドグラスを使用

	前室には、異国情緒のあるマットが敷かれている。 この場所は、照明の演出が施されており、“光庭”と呼ばれている。 前室だけでなく、温もりのある光を配しているのが、「355／落葉松」の特徴だ。
“光庭”という名の前室

光庭から先に進むと、まずリビング。
エキゾチックな柄の絨毯が敷かれ、ソファやテーブルが備わった寛ぎのスペースだ。
このリビングの右手には、6帖の和室が二間備わる。うち1室は、布団が敷かれた寝室となっている。
リビングの左手に、檜風呂の浴室と洗面台などが装備されている。
専有面積は72㎡で、和室タイプで最も広々とした造りになっている。
間取りは、リビング＋6帖＋6帖＋光庭＋檜風呂＋T。
定員は、2～4名。
客室名は、北原白秋（1885-1942年）の詩から拝借した。

檜風呂付き和室「355／落葉松」・・・（平日2名様宿泊時の1名様料金￥29,000～）

「355／落葉松」と同タイプとなる「352／浮雲」も、入口にステンドグラスを使用。
“光庭”と呼ばれる前室も共通で、異国情緒がある。

「352／浮雲」の入口にはステンドグラス	“光庭”と呼ばれている前室

客室の造りは、より洗練された和の雰囲気。
十勝の古い民家の土間を、都会的にアレンジさせたような印象。
ラワンブキを漉き込んだ壁は、段々と味が出てくるのだという。
唯一、全面琉球畳が敷かれているので、足を楽にして、日がな一日寛いでお過ごしいただきたい。
間取りは、6帖＋4.5帖＋光庭＋檜風呂＋T。
専有面積は65㎡で、大人2人であれば贅沢な空間が確保されている。
定員は、2～4名。
客室の名前は、作家・林芙美子（1903-1951年）の代表作から。

檜風呂付き和室「352／浮雲」・・・（平日2名様宿泊時の1名様料金￥29,000～）

	浴室はイタリア製タイルであしらわれており、ブラインドを開ければ、緩やかな山の稜線が見える。 スタイリッシュな洗面台には、お尻にフィットするデザインの椅子を装備している。
秋田檜の内風呂

広々とした洗面台に、個性的な椅子を装備