十勝川温泉　三余庵 さんよあん TokachigawaOnsen SANYOAN

夕食は、地元・十勝を中心に北海道の厳選した食材を使った、創作和食。
魚介類は、オホーツク海と太平洋から取り寄せる新鮮なものを使用。
牛肉や鶏肉は、自然飼料で育てた地元の安全なものを。
冬はカニ、春には地場で採れた山菜、夏はオクラなどの夏野菜を使うなど、旬のものをふんだんに取り入れ、メニューは最低でも3ヶ月ごとに更新するという。
その季節だからこそ味わえる美味しさ、そして素材の魅力を十二分に引き出した構成になっている。

食事は、出来立てのものを提供するため、ダイニング「春秋」でいただく。
テーブル席からオープンキッチンが見え、お客の「五感」（味覚・視覚・嗅覚・聴覚・触覚）に訴えかける。
掘りごたつの個室席は3部屋用意されているが、こちらは子ども連れのファミリーやグループの方が優先的に通される。

お食事処「春秋」

取材時（2011年11月中旬）にいただいた、スタンダードプランの夕食をご紹介しよう。
食前酒は、完熟梅ワイン。
濃厚な香りと味わいが、口の中に広がる。
先付は、柿と中札内産枝豆と巨峰の白和え。

熊本県から取り寄せた柿を皿に見立て、豆の生産地で有名な中札内の枝豆や、柿の実やクコの実を白和えにしたものが入っている。 上品な甘みと塩気が、絶妙なバランスを保ちながら、渾然一体となった逸品だ。

食前酒「完熟梅ワイン」　先付「柿と中札内産枝豆と巨峰の白和え」

前菜は、様々な料理法で、旬の素材を使って、華やかな皿に仕上げている。
浜中産の焼雲丹は、甘み、味わい深さ、感触、色合いの美しさなど、どれをとっても最高のもの。
幕別町忠類地区で採れた百合根は、滋養・栄養に富み、大ぶりながらホクホクとした優しい食感。
クリーム煮で洋風に仕上げた。
パプリカ・舞茸・ズッキーニは酢びたしで、上にイクラが添えて。
十勝野菜（南瓜、ゴボウ、蓮根）の素揚げは、力強い野菜の味が残っている。
春菊・煮干し・もって菊は、お浸しに。
地元・音更産の若鶏と茄子は田舎煮で、さや豆が彩りを添えている。

前菜「浜中産焼雲丹 幕別町忠類産百合根のクリーム パプリカ・舞茸・ズッキーニの酢びたしイクラ添え 十勝野菜（南瓜、ゴボウ、蓮根）の素揚げ 春菊・煮干し・もって菊のお浸し 音更産若鶏と茄子の田舎煮 さや豆」