十勝川温泉　三余庵 さんよあん TokachigawaOnsen SANYOAN

蒸し物に、滝川産鴨と茶蕎麦の白い茶碗蒸し。
茶碗蒸しの上に、鴨肉、茶蕎麦、蕎麦の実、白髪葱、上品な餡をのせた一品。
様々な美味が味わえる上、それぞれの味の組み合わせが絶妙にマッチする。
帯広の北西、滝川市の名産である鴨肉は、鴨本来の風味と程よい甘みが感じられる。
茶碗蒸しで使用している卵は、地元の「ゆめたまご」を使用。
鶏の飼料に、68％を米でまかなっているため、白い卵になっているのが特徴だという。
その他の飼料も、米ぬか、帆立、魚粉などで、北海道産のもので全てを用意しており、安心・安全のこだわり卵なのだ。

蒸し物「滝川産鴨と茶蕎麦の白い茶碗蒸し」

最後の酢の物でも、カニがいただける。
白蕪の上に、オホーツク海で水揚げされたズワイガニをのせ、かぶらの擂りおろしと甘酢りんご酢でさっぱりと。

酢の物「オホーツク産ズワイガニ白蕪 かぶら擂りおろし 甘酢りんご酢」

食事は、秋の味覚たっぷりの、栗の炊き込みご飯。
米は、北海道のブランド米「おぼろづき」を使用。強い粘りとモチモチ感があり、豪華なコース料理の後でも、いくらでも入りそうだ。
赤出汁には、舞茸、ふのり、三つ葉が入っている。
香の物は、ビール漬け、長芋たまり漬け、鰊漬けの3種。

お食事「栗の炊き込みご飯 赤出汁　香の物」

デザートは、見た目にも美しいこだわりの一品。
洋梨の紅茶煮とラズベリー、その上に自家製のアイスクリームが添えられ、ラズベリーソースが白い皿に映えている。
アイスクリームは、帯広の北にある鹿追町カントリーホーム「風景」という牧場の牛乳を使用。
新鮮な生乳を生かした、本場のアイスクリームは、まろやかで深いコクがある。

デザート　「洋梨の紅茶煮 ラズベリー 自家製アイスクリーム添え」

以上が、今回取材した夕食のラインアップ。
北海道の旬をふんだんに、それもなかなか手に入らない素材を散りばめながらの夕食は、味付け、盛りつけの美しさ、構成、ボリューム・・・その全てがハイレベルで、バランスも良い。
料理の評価が高いのも、大いに納得するはずだ。