お宿 花かんざし おやど はなかんざし Oyado HANAKANZASHI

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福島県・岳（だけ）温泉は、安達太良山（1700m）のふもと、標高600メートルの位置に広がる温泉地。 源泉は、鉄山（1710m）の「くろがね小屋」の近く、標高1500m付近にある。 そこから、およそ8㎞下った温泉街まで、温泉を「引き湯」している。 岳温泉の温泉街、メインストリートになっているのは、傾斜地になっている道路に、左右に14軒ほどの温泉旅館が建ち並んでいるエリア。 その坂道が、通称「ヒマラヤ大通り」。 通りの一番上には、鉄山から引いた源泉を集めた温泉神社があり、道路の真ん中にある「流れ川」にそって温泉のパイプがつたい、各旅館に温泉が配湯されている。
ヒマラヤ大通りの「流れ川」
比較的、部屋数の多いこの温泉地の中で、唯一8室といった小規模旅館なのが、「お宿 花かんざし」だ。 軒先を考えると、建物は意外なほど奥行きがあり、客室がゆったりと配置されていて、静かに過ごすには最適な環境だ。 それは、間口が狭く奥行きが深い「うなぎの寝床」とも呼ばれる、京町屋造りを連想させる。
「お宿 花かんざし」の外観
のれんをくぐって館内に入り、まず目にするのは、ロビー右手にあるギフトショップ「土産処　花えらび」。 福島ならではのお土産品ばかりが並んでいるのではなく、セレクトショップのように、こだわりの雑貨、可愛らしい小物が陳列されていた。 所々に、昔懐かしいアンティーク物が飾られ、見ているだけでも楽しくなる空間となっている。
土産処「花えらび」
ロビー左手にあるカフェは、茶寮「花いかだ」と呼んでいる。 ここでは、オーガニックコーヒー、抹茶、あんみつなどをいただく事ができる。
茶寮「花いかだ」
こちらにも、ノスタルジックな調度品、アンティーク品が置かれている。 カフェからは、ガラス越しによく手入れされた庭園を眺められる。 クラシックやオールドジャズといった音楽が流れていて、心地いい気分にさせてくれる。
カフェはノスタルジーたっぷりの空間

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