山あいの宿 喜安屋 - コラム~総括(1)-
大分県中西部、玖珠郡に属する九重町に筋湯温泉はある。 九重町は東は由布市や竹田市に、北西は玖珠町、南西部は熊本県阿蘇郡に接している。 九州山地の一角を占めており、全体が山地となっている。 筋湯温泉の位置関係を温泉地で説明すると、由布院(大分県)は南西方面にクルマで37㎞。 黒川温泉(熊本県)は北東方面で16kmと近い。 大分県と熊本県の県境近くにあるというわけだ。 そして、阿蘇くじゅう国立公園に属しており、北西に涌蓋山(わいたさん/1499.5m)、南西に一目山(ひとめやま)、さらに南東方面に、九州最高峰である中岳(1791m)や、主峰である久住山(1787m)を含む九重連山に囲まれている。 |
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九重連山(左から星生山・久住山・稲星山)~熊本県小田温泉から(2010年11月中旬撮影) | |
周辺は、季節になると緑豊かな広大な草原が見られ酪農が盛ん。 観光牧場も点在し、乗馬やレストランでの食事目当てのドライブを楽しむ人たちも多く見かける。 |
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やまなみハイウェイ周辺の牧場(11月中旬撮影) | |
この周辺は秋の紅葉の時期も楽しめ、山々が赤く染まる美しい姿も見ることができる。 また、飯田高原の中心地域である長者原(ちょうじゃばる)は九重連山の登山口にもなっており、長者原ビジターセンター周辺は軽く歩くだけでも気持ちいい風を感じられる。 | |
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秋の長者原周辺は黄色いすすきのたなびく姿が美しい。奥に見える山は人気の登山コースになっている三俣山だ。 |
長者原周辺の景観(11月初旬撮影) | |
九重町にある9つの温泉地、宝泉寺温泉、壁湯温泉、川底温泉、龍門温泉、湯坪温泉、筌の口温泉、長者原温泉、寒の地獄温泉、そして筋湯温泉を入れて、九重九湯(ここのえきゅうとう)と呼んでいる。 2007年には九重町観光協会が、同じ町内にある観光名所である「九重"夢"大吊橋」にちなんで、九湯にもれた温泉地(九酔渓温泉・馬子草温泉)を含み11湯とし、「九重"夢"温泉郷」とPRしているが、残念ながらあまり浸透していない様子だ。 ちなみに「九重"夢"大吊橋」は2015年12月に「三島スカイウォーク(全長400m)」ができるまで、全長390mで日本一の長さを誇る人道吊橋であった。 |
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長さ390m×高さ173mを誇る「九重“夢”大吊橋」(2015年6 月下旬撮影) | |
その中でも筋湯温泉は、この温泉郷の中で宿泊施設が最も多い温泉地となっている。 「筋湯」という名は、"筋肉をほぐす湯"として肩こりや筋の凝りなど「筋の病に効く」ということが由来らしい。 そして、筋湯温泉のキャッチコピーは、「日本一の打たせ湯」。 4つある共同浴場のひとつ「うたせ大浴場」は、その名の通り18本の打たせ湯が自慢だ。 2mの高さから湯がバチバチっと落ちる湯の音は豪快そのもの。 温泉自体の温熱作用のほかに、湯圧による物理的効果も期待できるわけだ。 |
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「日本一の打たせ湯」で知られる共同浴場「うたせ大浴場」 | |
開湯については958年(天徳2年)という記録があるので、1000年以上の歴史を持つ。 ただし、温泉地として開かれたのは1658年以降と言われている。 江戸時代の1684年(貞享元年)には、当時の日田藩主・松平大和守から温泉冥加金(当時の税金)を納める命令が下ったという記録も残っている。 ところが、1897年(明治30年)と1949年(昭和24年)にも二度の大火に見舞われた。 これにより、温泉街のほとんどが消失してしまったという。 終戦後のことでもあり、復旧には相当苦労したらしい。 それから時代は流れ、努力の結果、現在のような筋湯温泉の街並みが形成された。 |
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打たせ湯もある共同浴場「露天岩ん湯」 | 温泉街の中心にある共同浴場「薬師湯」(内湯) |
山あいの宿 喜安屋 宿泊レポート
コラム
大分県中西部、玖珠郡に属する九重町に筋湯温泉はある。 九重町は東は由布市や竹田市に、北西は玖珠町、南西部は熊本県阿蘇郡に接している。 九州山地の一角を占めており、全体が山地となっている。 筋湯温泉の位置関係を温泉地で説明すると、由布院(大分県)は南西方面にクルマで37㎞。 黒川温泉(熊本県)は北東方面で1......
この宿のキーワード | |||
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全10室が離れの露天風呂付き客室 | |||
屋根付き屋外通路で結ばれた施設棟 | |||
野趣満点の源泉かけ流し貸切露天風呂 | |||
閑静で秘湯情緒たっぷりの山間の湯宿 | |||
地の旬の食材を並べた珠玉の献立 | |||
こんな人はOK | |||
山の大自然に囲まれた環境をこよなく好きな方 ・温泉は源泉かけ流しに限ると思う方 |
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こんな人はNG | |||
温泉宿にカラオケ・居酒屋が必要だと思っている方 部屋から一歩出ると屋外になるのが苦手な方 |
IN | 15:00 | ||
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OUT | 10:00 | ||
カード使用 | 可(Visa、MasterCard、JCB) | ||
部屋の眺望 | 庭園 | ||
部屋食 | 個室の御食事処 | ||
夕食の内容 | 地産地消にこだわった和食 | ||
朝食の内容 | 和食 |
公式HPネット予約特典 | 【ベストレート(最低価格)保証】
公式HPからの予約が一番お得な料金になっております。 ・秘湯を守る会スタンプラリー(スタンプ10個で1泊無料ご招待) |
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お得なプラン | 「平日限定・4名様以上1室がお得」プランなどお得なプランの詳細は公式をチェック★ | ||
8帖タイプ/露天風呂付き離れ (定員2~3名) |
¥20,900~ 休前日アップ料金 ¥550~ 全6棟 間取り・・・踏込+8帖+広縁(板の間)+ミニキッチン+客室露天風呂+T |
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10帖タイプ/露天風呂付き離れ (定員2~4名) |
¥22,000~ 休前日アップ料金 ¥1,650~ 全2棟「風」「空」 間取り・・・踏込+10帖+広縁(板の間)+ミニキッチン+客室露天風呂+T |
創業/改築 | 創業:1967年(昭和42年)/改築:2006年(平成18年)/改装:2009年(平成21年) | ||
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部屋数 | 全10室 | ||
収容人数 | 30名 | ||
貸切風呂 | 料金 :宿泊の場合 無料 利用時間 :15:00~22:00、翌5:00~10:00 ※宿泊客の休前日(繁忙日)の貸切可 予約方法 :予約なし(先着順) 眺望 :庭園 |
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大浴場・他 | 男女別大浴場(男女の入れ替えなし) | ||
駐車場 | 10台 | ||
ペット | 不可 | ||
バリアフリー | 非対応 | ||
エステ・マッサージ | エステなし マッサージ40分¥4,000~ ※要予約 | ||
インターネット | 無料 Wi-Fi あり | ||
DVD | なし | ||
TVチャンネル | 地デジ対応 | ||
施設 | - | ||
冷蔵庫のシステム | 持ち込み専用冷蔵庫(冷凍室不可) | ||
自動販売機 | あり | ||
売店 | アイスクリームあり(¥200~) |
浴衣 | ◎ | バスタオル | ◎ |
タオル | ◎ | 石鹸 | ◎ |
ボディソープ | ◎ | シャンプー | ◎ |
コンディショナー | ◎ | リンスinシャンプー | ◎ |
シャワーキャップ | ◎ | 歯ブラシ | ◎ |
ドライヤー | ◎ | ブラシ | ◎ |
くし | ◎ | カミソリ | ◎ |
綿棒 | ◎ | 洗浄機付きトイレ | ◎ |
車いす | - | ||
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お子様 | 子ども用スリッパ/子ども用浴衣・半纏/子ども用食器 | ||
外国語 | - |
オススメお土産 | 「福を呼ぶ風の子」 | ||
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近くのコンビニ | クルマで30分 | ||
携帯アンテナ | ◎docomo | ◎au | ◎softbank |
料金 | - | ||
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利用時間 | - | ||
※食事付きプラン(要予約) | |||
料金 | - | ||
食事の内容 | - | ||
設定日 | - | ||
受付時間 | - | ||
その他 | - |
料金 | - | ||
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利用時間 | - | ||
その他 | - |
電車 | JR豊後中村駅下車~バスにて45分~「筋湯温泉」下車 | ||
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送迎 | なし | ||
クルマ | (大分・福岡方面)大分自動車道・九重ICより30分 (熊本方面)やまなみハイウェイなどで2時間 | ||
周辺観光スポット | 九重“夢”大吊橋、小松地獄 | ||
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レクリエーション(観光農園、公園など) | ヘリコプター遊覧飛行(久住高原スカイパークあざみ台)、外湯巡り、キャンプ | ||
スポーツ | - | ||
スタッフより | 社長 矢野達也さんからのコメント 2006年に温泉街の中心から少し離れた静かな土地に移転をして、全ての客室を離れにし、源泉かけ流しの露天風呂を付けさせていただきました。 朝は鳥のさえずりに耳を澄ませながら、夜は星空を眺めながら静かな時間をご堪能ください。 |
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取材日 | 2012/06/22 | ||
一部情報更新日 | 2023/05/17 | ||
※予約問合せの際は、必ず「貸切温泉どっとこむ」を見たと言ってください。 |
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この宿の記事制作者

温泉コム株式会社 代表取締役
30年以上前から、全国の温泉宿をまわり続け、「貸切風呂」の必要性を宿主に説いていた。 今でも、一年の半分を温泉宿で過ごす旅人でもある。 コラムニスト、カメラマン、ドローンパイロットの他に、ホームページのデザイン、コンサルタント業務もこなす。