天空の森 - コラム~総括(3)-
平成5年(1993年)、田島社長は山に入り、まずは「竹切り」が始まった。 当時は、孟宗竹、川竹、こさん竹など、生命力と繁殖力が強い竹が、山全体を覆っている印象だったという。 田島社長も、自らチェーンソーを持ち、竹を切り、木を伐採していった。 「竹を全部切って、木を残して森を創る」・・・という壮大な計画が始まったのだ。 もちろん、その竹は「雅叙苑」の器になり、木は「天空の森」のヴィラの建築資材となった。 「雅叙苑」の女将さんはじめ、同旅館のスタッフも総出で作業にあたった。 5年後の平成10年(1998年)には、山を開拓しながら、良質な温泉の掘削(地下60m)にも成功した。 そして、現在の「花散る里」の場所に、テーブルとイスを設置し、日帰りの「野あそびプラン」の原型が始まった。 当時は「雅叙苑」で連泊されるお客に、おにぎり弁当を持たせて登山しながら、山を案内していたという。 カートは翌年に導入した。 開拓から6年の、平成11年(1999年)になっても、この頃もまだ、竹切りと山の手入れ、草刈り、木の伐採など、ひたすらインフラ整備が主な仕事だった。 しかし、すでに畑も作られており、ゲストには農業体験もできたという。 そんな中、「家庭画報」などの取材も入ってきて、徐々にマスコミが注目し始めた。 その取材を機に、「野あそび」という日帰りプランが本格的に始まった。 「雅叙苑」の厨房にお弁当を作ってもらい、飲物付きで当時お一人様3000円だった。 平成12年(2000年)になると、飛島建設に協力してもらい、主要道路と調整池の建設などを行った。 その後、スタッフだけで、電気、水道、温泉などの地下埋設工事を行った。 そして、「東京から自転車で、忌野清志郎さんがやって来る」ということで、急遽、「花散る里」に露天風呂を造ることになる。 1週間かけて来られるというので、1週間で完成させたという。 東京-鹿児島間の自転車旅行のゴールが「花散る里」の露天風呂ということで、清志郎さんはウェア姿でお風呂に飛び込んだ。 これは地元の新聞社が取材に来て、翌日の新聞に載ったという。 平成13年(2001年)には、TBSの「日本温泉旅館大賞」で、「忘れの里 雅叙苑」が全国1位に選ばれたが、その時に紹介された「天空の森」の「野あそび」が、「雅叙苑」のオプショナルツアーとして話題となった。 山の頂上で、霧島連山を眺めながらの温泉浴というシチュエーション・・・という、現在のスタイルを確立したのもこの頃だ。 その後、「天空の森」にも厨房ができ、バスケットを使ったピクニックスタイルのランチが誕生した。 平成15年(2003年)頃には、「天空の森」の「野あそび」ヴィラは、「花散る里」、「茜さす丘」、「奥茜」(現在の宿泊用ヴィラ「霖雨の森」)、「天空」の4棟構成となった。 「野あそびプラン」の料金も、3,000円から始まり、5,000円、8,000円(以降、露天風呂付き)、12,000円、15,000円、20,000円、25,000円、30,000円・・・と、徐々にインフラ整備をしながら、値上げしていった。 そして、平成16年(2004年)になると、「茜さす丘」に、「天空の森」で初めてとなるベッドルーム棟が完成し、ようやく宿泊客を迎え入れる体制が整った。露天風呂も1.5倍の大きさに改装した。 そして「天空」にも、ベッドルーム棟を置き、こちらも宿泊用ヴィラとしてリニューアルした。 平成17年(2005年)11月には、“大宇宙の無人島”と銘打って、日帰り用の「ツバメの巣」ヴィラが完成した。 平成18年(2006年)には、「奥茜」にベッドルーム棟を増設し、宿泊用ヴィラ「霖雨の森」としてリニューアルさせた。 平成20年(2008年)には、田島社長のゲストハウスとして「碧海(みどり)の浮舟」を完成させた。 そして、平成21年(2009年)の5月に忌野清志郎さんが亡くなると、田島社長と清志郎さんの約束であった「ブーアの森」の建設に着手する。 清志郎さんをイメージした森と水辺の風景と、ツリーハウスを計画している。 |
天空の森 宿泊レポート
コラム
「天空の森」の“エンペラー”こと、田島健夫さん(昭和20年生まれ)は、もともと妙見温泉の湯治宿「たじま本館」の次男として生まれた。 その後、地元の金融機関で勤めたが、「算盤ができない」(本人談)との事で退社。 長男が宿を継がないということで、田島さんは必然的にその湯治宿の経営することになった。 その頃の鹿児島と言えば、宮崎とともに新婚旅行ブームの真っ只中で、地元の旅館・ホテルは非常に活気づいていた時期であった。......
貸切&客室露天 レポート
「天空の森」の露天風呂と言えば、大空と大地の境界線のロケーションにあるのが特徴。 宿泊用ヴィラ3棟、日帰り用ヴィラ2棟のそれぞれに備わる露天風呂は、どれも個性的でインパクト.....
この宿のキーワード | |||
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究極のオンリーワン温泉リゾート | |||
東京ドーム13個分の敷地にたった5つのヴィラ | |||
霧島連山など360度の大パノラマ | |||
一糸纏わぬ姿で寛げる空間 | |||
ほとんどが自家栽培の素材による料理 |
IN | 14:00 | ||
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OUT | 12:00 | ||
カード使用 | 可 | ||
部屋の眺望 | 山・空 | ||
部屋食 | レストラン「パビリオン」 部屋食は別途追加料金 |
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夕食の内容 | 和洋折衷 | ||
朝食の内容 | 洋食 |
公式HPネット予約特典 | 3名様から宿泊料金が通常価格より安くなっています。 | ||
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お得なプラン | 日帰りプランなどお得なプランの詳細は公式をチェック★ | ||
霖雨(りんう)の森 (定員1名~4名) |
¥300,000~ 休前日アップ料金 ¥0 【客室露天風呂】・・・ウッドデッキにある露天風呂は、林に囲まれている。 【リビングルーム棟】・・・四面すべてがガラス張りの部屋。大理石の床には、タオル地のシーツで覆われたお昼寝用のデイベッドが置かれている。床の下には温泉が通っており、冬でも暖かい。バルコニーにはテーブルセットもある。室内面積は、23.18㎡。 【ベッドルーム棟】・・・クイーンサイズのダブルベッド、ミニバー、冷蔵庫、クローゼット、シャワーブース、洗面所、シャワー付きトイレが備わる。26インチ液晶テレビ、DVDプレーヤー、CDプレーヤーも用意されていた。室内面積は51.12㎡。 |
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茜さす丘 (定員1名~4名) |
¥400,000~ 休前日アップ料金 ¥0 【客室露天風呂】・・・霧島連山、手前には段々畑が見える。 【リビングルーム棟】・・・お昼寝用のデイベッド、32インチ液晶テレビ、CDプレーヤー、ミニバー、洗面所、シャワー付きトイレが備わる。広さは、51.12㎡。 【ベッドルーム棟】・・・ヴィラ「天空」よりも広い109.20㎡。セミダブルのツインベッド、20インチ液晶テレビ、クローゼット、洗面所、シャワー付きトイレ、そしてシャワーと内風呂が付く。テラスには、お昼寝用のデイベッドもある。 |
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天空 (定員1名~4名) |
¥500,000~ 休前日アップ料金 ¥0 約1000坪の敷地に広がる宿泊用スイートヴィラ。200坪のウッドテラスには大きな露天風呂が備わる。芝生が敷き詰められた中庭も美しい。 【客室露天風呂】6帖サイズの大きな露天風呂は、開放感抜群。 【リビングルーム棟】・・・室内とバルコニーそれぞれに、タオル地のシーツを纏ったデイベッドを2つ。ミニバー、洗面所、クローゼット、冷蔵庫、シャワー付きトイレ、大きな露天風呂と小さな露天風呂と2つ備える。バルコニーにはエステベッドも。広さは101.57㎡。 【ベッドルーム棟】・・・キングサイズよりもさらに大きなベッドが置かれている。37インチの液晶テレビ、DVDデッキも用意されている。洗面所、クローゼット、ミニキッチン、シャワー付きトイレなどもある。広さは81.49㎡。 |
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野あそびプラン (日帰り4時間) (定員1名~4名) |
¥30,000~ 休前日アップ料金 ¥0 ※「花散る里」「ツバメの巣」のいずれかを使用。日中の10:00~20:00の時間帯で、4時間の利用となる。 ウェルカムドリンク・ウェルカムベジタブル・ピクニックランチ・フリードリンク(冷蔵庫内)。 「忘れの里 雅叙苑」からの送迎サービス、オプションでスパメニューがある。 |
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野あそびプラン (日帰り6時間) (定員1名~4名) |
¥40,000~ 休前日アップ料金 ¥0 ※「花散る里」「ツバメの巣」のいずれかを使用。 日中の10:00~20:00の時間帯で、6時間の利用となる。 ウェルカムドリンク・ウェルカムベジタブル・ピクニックランチ・フリードリンク(冷蔵庫内)。 「忘れの里 雅叙苑」からの送迎サービス、オプションでスパメニューがある。 |
創業/改築 | 創業:1997年(平成9年)/改築:2004年(平成16年)/改築:2006年(平成18年) | ||
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部屋数 | 全5室 | ||
収容人数 | 11名 | ||
貸切風呂 | - | ||
大浴場・他 | - | ||
駐車場 | 5台 | ||
ペット | 応相談 | ||
バリアフリー | 非対応 | ||
エステ・マッサージ | あり | ||
インターネット | 専用スペース LANケーブル(DSL) | ||
DVD | デイステイ ヴィラ:無し 宿泊ヴィラ:あり | ||
TVチャンネル | - | ||
施設 | - | ||
冷蔵庫のシステム | インクルーシブ(冷蔵庫の中のものはすべて無料) | ||
自動販売機 | なし | ||
売店 | - |
浴衣 | ◎ | バスタオル | ◎ |
タオル | ◎ | 石鹸 | ◎ |
ボディソープ | ◎ | シャンプー | ◎ |
コンディショナー | ◎ | リンスinシャンプー | ◎ |
シャワーキャップ | ◎ | 歯ブラシ | ◎ |
ドライヤー | ◎ | ブラシ | ◎ |
くし | ◎ | カミソリ | ◎ |
綿棒 | ◎ | 洗浄機付きトイレ | ◎ |
車いす | - | ||
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お子様 | - | ||
外国語 | 英語 |
オススメお土産 | - | ||
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近くのコンビニ | クルマで3分 | ||
携帯アンテナ | ◎docomo | ◎au | ◎softbank |
料金 | - | ||
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利用時間 | - | ||
※食事付きプラン(要予約) | |||
料金 | 4時間:¥30,000 6時間:¥40,000 |
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食事の内容 | シャンパン付きピクニックランチ | ||
設定日 | - | ||
受付時間 | 10:00~20:00 | ||
その他 | 日帰り施設:「花散る里」「つばめの巣」 ※全て冷蔵庫内、フリードリンク:水・コーラ・ビール・ジュース・ウーロン茶 |
料金 | - | ||
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利用時間 | - | ||
その他 | - |
泉質 | ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉(低張性 中性 高温泉) | ||
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源泉の温度 | 57.6℃ | ||
湧出量 | 75リットル/分 | ||
水素イオン | pH6.5 | ||
溶存物質総量(ガスを除く) | - | ||
源泉の湧出状況 | 自家源泉で動力泉(ボーリングによってくみ上げる源泉) ※自家源泉の本数:1本 | ||
加水/循環ろ過 | ○すべてのお風呂は、源泉100%かけ流し。ただし、夏季などは温度調節のために加水する場合あり。 | ||
加温 | なし | ||
消毒 | なし | ||
浴槽の湯の入替 | 1日1回 | ||
入浴剤 | 未使用 | ||
泉質別適応症(平成26年7月1日改定) | 慢性皮膚病、切り傷、やけど | ||
浴用の一般的適応症(平成26年7月1日改定) | 筋肉若しくは関節の慢性的な痛みまたはこわばり ( 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、 神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期 )、 運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、 末梢循環障害、胃腸機能の低下 ( 胃がもたれる、腸にガスがたまるなど )、 軽症高血圧、 耐糖能異常 ( 糖尿病 )、 軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、 ストレスによる諸症状 ( 睡眠障害、 うつ状態など )、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
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湯の色 | 黄緑色 | ||
飲用 | 飲用の許可を取っていない | ||
飲用の適応症 | ― | ||
におい/味 | 無臭 |
電車 | 【博多駅―鹿児島中央駅―隼人駅 /嘉例川駅】 九州新幹線利用(約3時間半) 隼人駅より車で約30分 /嘉例川駅より車で約15分。 | ||
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送迎 | あり(条件あり)タクシー(有料)の手配致します。 ※割引サービスがある契約会社が ございますので、詳細はお問い合わせください。 | ||
クルマ | 鹿児島空港より車で約15分。 九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICより車で約15分。 | ||
周辺観光スポット | - | ||
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レクリエーション(観光農園、公園など) | - | ||
スポーツ | - | ||
スタッフより | 天空の森さスタッフんからのコメント 天空の森の自然と時間の流れに身を任せてリフレッシュしていただきたいです。 |
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取材日 | 2009/07/15 | ||
一部情報更新日 | 2023/05/30 | ||
※予約問合せの際は、必ず「貸切温泉どっとこむ」を見たと言ってください。 |
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この宿の記事制作者

温泉コム株式会社 代表取締役
30年以上前から、全国の温泉宿をまわり続け、「貸切風呂」の必要性を宿主に説いていた。 今でも、一年の半分を温泉宿で過ごす旅人でもある。 コラムニスト、カメラマン、ドローンパイロットの他に、ホームページのデザイン、コンサルタント業務もこなす。