積翠寺温泉　古湯坊　坐忘庵 せきすいじおんせん こゆぼう ざぼうあん Sekisuiji-onsen Koyubou ZABOUAN　

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「古湯坊 坐忘庵」の夕食は、総料理長でもある館主が腕を振るう懐石となっている。 一品一品、じっくりとこだわって作った料理で、器も館主自らが選んだもの。 味だけでなく、見た目にも美しい料理は、まさに"芸術"と言っても過言ではない。 夕食は、宿泊プランによって、部屋食か、1階にある食事処「山翠」でいただく。 食事処でも、一つずつ区切られたテーブル席と、座敷があり、周りに気兼ねなく食事ができる。
食事処　「山翠」
夕食のメインは、「とうふ懐石」。 この地方は、昇仙峡を代表する銘水の地で、清らかな水が豊富にある。そのため、昔から上質な豆腐が盛んに作られてきた。 この宿でも手作りされており、その豆腐を「翠楼とうふ」と呼ばれている。 翡翠のような「翠」（みどり）豊かな山紫水明の地であり、その水脈を使用した自家製豆腐を、織部焼の土鍋を「楼」に見立て、この名が付いている。 今回取材（2011年4月上旬）したのは「翠楼とうふ懐石と生湯葉ステーキ」の夕食。 スタンダードプランの料理にステーキが追加される、少しグレードの高いメニューだ。 まずは、先付として手作りの胡麻豆腐。山葵をほぐしつついただく。 鰹だし、薄口醤油、味醂で作られた上品な出汁が絶品。 その後の料理の期待感が高まる一品だ。
先付「胡麻豆腐 旨だし　山葵」
続いて、季節の組肴。 小鉢に、本日の逸品、海素麺。ベニモズク科の紅藻で、酢と一緒にさっぱりといただく。 桃色の器に入っていたのは、碗豆吉野煮。いわゆるえんどう豆で、青臭く、シャキシャキとした食感。 焼肴の若鮎は、昇仙峡の仙娥滝上流で養殖されているもの。 凌ぎ手毬寿は、サーモンで巻かれた、可愛らしい丸い寿司だ。
季節の組肴 「小鉢（海素麺） 碗豆吉野煮 焼肴岩鮎　凌ぎ手毬寿し」
焼肴若鮎	凌ぎ手毬寿し

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