ホテル東横 ほてる とうよこ Hotel Toyoko

現在、この宿を率いるのは、二代目社長の佐藤廣治さん。
激動の昭和の時代からこの宿をひき継ぎ、平成のバブル景気の崩壊やリーマンショックなど、様々な困難を乗り越えてきた。
そして、現在、三代目にあたる佐藤光明さん（専務取締役営業部長）がそのバトンを新たに受け取ろうとしている。
1972年（昭和47年）に生まれた佐藤専務は、小学生の頃より、MSX （ホビーユースのパソコン、ベーシックの入門機）を嗜み、コンピューターに興味があったという、根っからの理系男子だ。
大学は経営情報学科というパソコンに密着した学部に入り、データベース論やインターネットについて、深く学んだ。
大学を卒業した佐藤専務は、海外で働いてみたいという好奇心を持って、海を渡って南半球の島国・ニュージーランドへ。
ワーキングホリデーを利用し、オークランドのカールトンホテルでウェイターとして働いた。
そうして、英語を学ぶとともに、五つ星ホテルのサービスもカラダで覚えたのだ。

いち早く公式HPを立ち上げたホテル東横

その後、バックパッカーなどもして見識を広めた佐藤専務は、1997年（平成9年）に帰国。
そして、宿の公式ホームページの開設を皮切りに、宿に戻ってきた。
このホームページは、大学を卒業後、更に独学でHTMLを学んだ専務による力作だ。

その後も、宿に様々な改良を加え、設備と宿泊者の満足度の向上に努めてきた。
1997年には、プール（夏季限定営業）の横に、バーベキューコーナーを設置。
こちら、プールとバーベキューは、チェックイン前でも、チェックイン後でも利用できるようにした。
これは、温泉旅館としてはかなり斬新な試みだ。
同時に子ども用プールも完成させた。

翌年1月、オンライン予約システムをいち早く導入。
インターネット上でのご予約が出来るようになる（現在のシステムとは異なる）。
翌月、5階の大浴場「大名風呂」をリニューアル。
ジャグジー、バイブラ、打たせ湯などが完成。
同年5月、旅館では日本初となるデビットカードを導入。
同年7月、プールサイドにジャグジーアメリカンバスを設置。

この頃、温泉旅館の公式HPはまだ出揃っていないような時代。
そういった影響も影響して、「ホテル東横」のサイトは訪問者が増えていき、2001年（平成13年）3月には累計10万アクセスを突破した。
同年7月、貸切専用の眺望露天風呂がオープン。「天翔の湯」と名付けた。

専務の佐藤光明さん

これも、佐藤専務は「これからは個人旅行の時代」と読み取ったからに他ならない。
インターネットにしろ、専務には先見の明がおありのようだ。
同年12月には、公式HPのアクセス数が累計20万を突破。
1ヶ月に11,000アクセス以上で、当時のネット人口を考えればかなりのハイペースである。

翌2002年（平成14年）、女性向け色浴衣のレンタルを開始。
同年7月、プールサイドでビアガーデンをオープン（夏季限定）。
さらに、同年11月、新宿高島屋（東急ハンズ）前に看板掲示（現在はなし）。
翌年7月には、露天風呂付きの特別室を3室オープン。
翌月には、FreeSpotによる無線LAN接続のサービスを開始。これも温泉宿としては、極めて早い導入だった。

Twitter（@hoteltoyoko）やfacebookを使って、お得な情報を発信しているので要チェックだ。 facebookの方では、ファンページとスポットページを公開している。 スポットページの方にクーポンが付いているので、現地で取得していただきたい。 内容は時期によって替わる予定で、現在は 「モーニングコーヒー無料サービス」とのこと。

ちなみに、湯河原温泉の同業者によると、佐藤専務は「パソコンの先生」としての地位を築いているとかいないとか。
「湯河原の歩き方（http://www.yugawaraonsen.com/）」というポータルサイトを開設、管理しているのも佐藤専務である。