草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた - 料理(3)-
料理の締めくくりに出されたのは、お腹にやさしく染み渡る煮物・鶏つみれの粥仕立て。 軟骨入りのつみれは、ほのかな歯ごたえが絶品。 トロトロに煮込まれたキャベツと、夏らしいオクラ、添えられた白ネギとパプリカで、彩りもいい。 |
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煮物「鶏つみれ粥仕立て」 | |
ご飯は、大分県玖珠町のかけ干し米。 “かけ干し米”とは、刈り取った稲を束にして竹竿に掛け、数週間天日干しにして自然乾燥させる昔ながら収穫方法。 昼は天日干しの自然乾燥、夜は寒暖の差があるため、冷たい気温で身を引き締める。 機械を使って高温で素早く乾燥させるよりも美味しいはずである。 呉汁とは、水に浸した大豆をすり潰し、ペーストにしたものを味噌汁に入れた、日本各地に伝わる郷土料理。 九州が本場とも言われている。 香の物は自家製で、大きな梅干しとゴボウのパリパリ漬けだった。 |
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食事「白飯 呉汁 自家製香の物」 | |
デザートは、抹茶アイスのほうじ茶ジュレ掛け。 茶の深い渋みの中に、ほのかな甘みが感じられる大人のスイーツだ。 |
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水菓子「抹茶アイス ほうじ茶ジュレ掛け」 | |
以上が、「草屋根の宿 龍のひげ」の夕食となる。 地野菜や地鶏と厳選した和牛を中心に、一品一品趣向を凝らした料理が並ぶ それでいてボリュームもあり、満足感は非常に高い。 元々、「ゆむたの森」と言えば、美味しい豊後牛が食べられるということで話題だった。 そこへ、新たな風を吹き込んだのが、オーナーの長男で料理長の日野正人さん(昭和55年生)。 18歳で料理の世界に飛び込み、料理のレベルが高い由布院の旅館と別府の料亭を渡り歩いて、10年以上腕を磨いてきた。 宿に戻る直前には、由布院でも御三家と呼ばれる高級旅館で務めていた。 |
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2011年、30歳で宿に戻り、料理長に就任した正人さん。 この宿の料理は格段にレベルアップしたと推測される。 今後は、上質な和牛とともに、美味しい地野菜を演出することに力を入れて行きたいと、力強く語ってくれた。 |
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料理長の日野正人さん | |
朝食も、食事処で出来立てのものをいただく。 取材時の献立は以下のもの。 中央の皿には、茄子味噌炒め、ほうれん草おひたし(長いもすり流し乗せ)、塩サバ(カイワレおろし乗せ)、モッツァレラチーズ入りハムと焼きトマト、昆布佃煮。 その他のおかずは、精進出汁の炊き合わせ(干ししいたけ、大根、高野豆腐、大豆、ゴボウ、ネギの煮物)、地野菜中心のサラダ(小ネギ、タマネギ、パプリカ、レタスを自家製ネギドレッシングでいただく)、揚げ出し豆腐、温泉玉子、ひじき、ナメコエノキ。 ご飯は、モチモチのかけ干し米。 味噌汁は、カボチャ、大根、タマネギ、ワカメ、アゲと具沢山。 自家製の香の物は、キュウリ、人参、梅紫蘇。 以上が、朝食の内容。 朝のお腹に負担にならないよう一品一品は少量ながら、品目は多く、それぞれに細かい仕事ぶりが垣間見える。 |
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朝食・和食の一例(6月下旬取材) |
草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた 宿泊レポート
この宿のキーワード | |||
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由布岳を望む半露天風呂付き離れ | |||
全客室に源泉かけ流しの半露天風呂付き | |||
厳選された素材のみを使った渾身の献立 | |||
草屋根や床下換気などエコの取り組み | |||
東京ドーム4個分の広大な森に佇む宿 | |||
こんな人はOK | |||
森の木々、草花、鳥、虫など、自然と戯れることができる方 何もしない時間を贅沢だと思える方 |
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こんな人はNG | |||
宿を拠点に周辺をめぐりたい方 傾斜地を歩くのが苦手な方 |
IN | 15:00 | ||
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OUT | 11:00 | ||
カード使用 | 不可 | ||
部屋の眺望 | 由布岳・森・庭 | ||
部屋食 | なし | ||
夕食の内容 | 和会席 | ||
朝食の内容 | 和食 |
公式HPネット予約特典 | 【ベストレート(最低価格)保証】公式HPからの予約が一番お得な料金になっております。 | ||
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お得なプラン | 記念日プラン、連泊プラン、期間限定の特別プランなど、詳細は公式をチェック★ | ||
【離れ:龍のひげ】 半露天風呂付き一戸建て離れ |
¥39,000~ 休前日アップ料金 ¥1,000~ 和モダン・ヴィラ「つくし」(定員2~3名) ナチュラルな木を使った明るい雰囲気 間取り・・・踏込+8帖+板間+ウッドテラス+客室半露天風呂+T |
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【別邸 ゆむた】 半露天風呂付き客 |
¥28,000~ 休前日アップ料金 ¥1,000~ 北欧古民家「あけび」(定員2名) 白と茶とグリーンを基調とした北欧的な雰囲気 間取り・・・ベッドコーナー+ソファーコーナー+ウッドテラス+客室半露天風呂+T |
創業/改築 | 創業:1997年(平成9年)/改築:2014年(平成26年) | ||
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部屋数 | 全10室 (露天風呂付客室 10室) | ||
収容人数 | 30名 | ||
貸切風呂 | 部屋付き:石風呂(半露天風呂) 眺望:由布岳、森、庭 |
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大浴場・他 | - | ||
駐車場 | 10台 | ||
ペット | 不可 | ||
バリアフリー | 非対応 | ||
エステ・マッサージ | エステあり(30分/¥5,000)※要予約 マッサージあり(45分/¥4,000) | ||
インターネット | Wi-Fi | ||
DVD | あり | ||
TVチャンネル | NHK2局 民放3局 | ||
施設 | レストラン・バー | ||
冷蔵庫のシステム | 持ち込み専用冷蔵庫(持ち込みのドリンクを入れるスペースあり/冷凍室なし) | ||
自動販売機 | ジュースあり、アイスクリームなし | ||
売店 | なし |
浴衣 | ◎ | バスタオル | ◎ |
タオル | ◎ | 石鹸 | ◎ |
ボディソープ | ◎ | シャンプー | ◎ |
コンディショナー | ◎ | リンスinシャンプー | ◎ |
シャワーキャップ | ◎ | 歯ブラシ | ◎ |
ドライヤー | ◎ | ブラシ | ◎ |
くし | ◎ | カミソリ | ◎ |
綿棒 | ◎ | 洗浄機付きトイレ | ◎ |
車いす | - | ||
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お子様 | - | ||
外国語 | - |
オススメお土産 | - | ||
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近くのコンビニ | 車で10分 | ||
携帯アンテナ | ◎docomo | ◎au | ◎softbank |
料金 | - | ||
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利用時間 | - | ||
※食事付きプラン(要予約) | |||
料金 | - | ||
食事の内容 | - | ||
設定日 | - | ||
受付時間 | - | ||
その他 | - |
料金 | - | ||
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利用時間 | - | ||
その他 | - |
泉質 | ①弱アルカリ性単純温泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉) ②弱酸性単純温泉(低張性 弱酸性 高温泉) |
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源泉の温度 | ①51.5℃ ②46.4℃ |
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湧出量 | 2本で120リットル/分 | ||
水素イオン | ①②の混合泉:pH7.8 | ||
溶存物質総量(ガスを除く) | - | ||
源泉の湧出状況 | 自家源泉で動力泉(ボーリングによってくみ上げる源泉) ※自家源泉の本数2本 | ||
加水/循環ろ過 | 全てのお風呂は、加水をしない源泉100%かけ流し※①②の混合泉を使用。 | ||
加温 | なし | ||
消毒 | なし | ||
浴槽の湯の入替 | 1日1回 | ||
入浴剤 | 未使用 | ||
泉質別適応症(平成26年7月1日改定) | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康促進 | ||
浴用の一般的適応症(平成26年7月1日改定) | 筋肉若しくは関節の慢性的な痛みまたはこわばり ( 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、 神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期 )、 運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、 末梢循環障害、胃腸機能の低下 ( 胃がもたれる、腸にガスがたまるなど )、 軽症高血圧、 耐糖能異常 ( 糖尿病 )、 軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、 ストレスによる諸症状 ( 睡眠障害、 うつ状態など )、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
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湯の色 | ①無色透明 ②無色~弱灰色 | ||
飲用 | 不可 | ||
飲用の適応症 | ― | ||
におい/味 | ①無臭 ②鉄や硫黄の臭い |
電車 | JR博多駅より特急・久大本線で約2時間→JR由布院駅よりタクシーで10分 JR大分駅より特急・久大本線で約50分→同上 <飛行機の場合> 大分空港より タクシーで45分、バスで1時間 |
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送迎 | 要予約 | ||
クルマ | 湯布院ICからクルマで3分 | ||
周辺観光スポット | 金鱗湖、美術館巡り | ||
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レクリエーション(観光農園、公園など) | 辻馬車観光、スカーボロ散策(イギリスのクラシックカー) | ||
スポーツ | ゴルフ、テニス、レンタサイクル | ||
スタッフより | 草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた:女将 日野真貴子さんからのコメント 2012年に新たな旅館として、「龍のひげ」をオープンしました。 “草屋根の宿”の名の通り、母屋の屋根には「リュウノヒゲ」という植物を植えて、夏は涼しく、冬は暖かくしております。 客室には、床下の冷気を運んで、エアコンいらずの涼しさを体験できます。 エコにこだわった宿を目指していきます。 |
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取材日 | 2014/06/11 | ||
一部情報更新日 | 2022/11/25 | ||
※予約問合せの際は、必ず「貸切温泉どっとこむ」を見たと言ってください。 |
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この宿の記事制作者
温泉コム株式会社 代表取締役
30年以上前から、全国の温泉宿をまわり続け、「貸切風呂」の必要性を宿主に説いていた。 今でも、一年の半分を温泉宿で過ごす旅人でもある。 コラムニスト、カメラマン、ドローンパイロットの他に、ホームページのデザイン、コンサルタント業務もこなす。