民芸モダンの宿 雲仙福田屋 - コラム~総括(1)-
長崎県は島原半島中央部に位置する雲仙温泉。 開湯は701年(大宝元年)とされ、僧・行基によって温泉山満明寺が建立されたことから始まりといわれている。 1695年(元禄8年)には、雲仙で最初の宿が創業し、江戸時代中期に温泉地として開発された。 幕末には、明治維新の指導者として知られる吉田松陰も湯治に訪れたという。 また、シーボルトやケンベルらによって海外へも紹介され、世界的に認知されるようになる。 明治・大正期には欧米人の保養地としても栄え、国際的な観光地となった。 さらに雲仙は、昭和9年(1934年)に日本で最初に制定された国立公園3ヶ所の内のひとつで、観光地としての歴史は長い。 初春の若葉、春のツツジやミヤマキリシマ、初夏の山法師、夏の力強い緑、秋の紅葉、冬の霧氷(むひょう)・・・と、豊かな自然と、四季折々の景色で観光客を楽しませてくれる。 また、その昔は“温泉”と書いて、“うんぜん”と読ませていたというから、まさに雲仙は温泉のイメージが色濃く残っているのだ。 |
|
「雲仙福田屋/白雲の湯」の湯口 | |
8月の平均気温は21℃。 街並みも温泉街というよりも高原の避暑地といった風情。 雲仙温泉の建造物はそのほとんどが赤い屋根と白い壁で統一されており、ヨーロッパのリゾート地のような雰囲気もある。 |
|
「雲仙福田屋」客室からの眺望 | |
近年、雲仙が日本中に注目されたことがある。 それは雲仙岳の主峰、普賢岳(標高1,359m)の平成2年(1990年)11月17日の噴火だった。 平成7年3月ごろまで断続的な噴火は4年以上にわたった。 時速100kmにもなる速度で流れ続けた"火砕流"も全世界に中継され、その名を知らしめた。 また噴火活動によりこの地の観光客は一時激減したが、皮肉な事に(噴火活動終息後には)溶岩ドームを一目見ようという見物客は増加した。 この新しい溶岩ドームは「平成新山(標高1,486m)」と命名された。 現在では、リゾート観光地としての地位を取り戻しつつある。 その雲仙のシンボル的な場所が、雲仙地獄だ。 至る所から高温の温泉と噴気が激しく噴出し、強い硫黄臭が漂う中、湯煙をもうもうと立たせている。 |
|
およそ30ヶ所ある雲仙地獄 | |
頭に思い描く地獄のそのものといった景色だが、地球の神秘的な魅力が体現された場所であろう。 またここは、寛永2~4年(1625~1627年)の間、キリシタンの弾圧が行われたという悲劇の舞台でもある。 |
|
清七地獄 |
民芸モダンの宿 雲仙福田屋 宿泊レポート
コラム
長崎県は島原半島中央部に位置する雲仙温泉。 開湯は701年(大宝元年)とされ、僧・行基によって温泉山満明寺が建立されたことから始まりといわれている。 1695年(元禄8年)には、雲仙で最初の宿が創業し、江戸時代中期に温泉地として開発された。 幕末には、明治維新の指導者として知られる吉田松陰も湯治に訪れたという。 また、シーボルトやケンベルらに......
施設&温泉 レポート
「民芸モダンの宿 雲仙福田屋」は、島原半島を横断する国道57号線沿いに建つ。 全34室ある中規模の宿だが、大型旅館が並ぶ雲仙温泉の中にあっては小さな宿と言える。 しかし、最新の.....
客室 レポート
「雲仙福田屋」に備わった全34室は、様々な意匠の客室があり、露天風呂付きの客室から、映画を観るのに最適なシアタールーム、モダンな和洋室、民芸調の落ち着いた和室まで、全8タイプに.....
この宿のキーワード | |||
---|---|---|---|
雲仙に湧き出る白濁の硫黄泉かけ流しの宿 | |||
極上の湯浴みを楽しむ貸切露天風呂 | |||
用途によって選べる客室ラインナップ | |||
宿に過ごすだけで楽しくなる充実した施設 | |||
島原半島の旬の素材を並べた渾身の料理 | |||
こんな人はOK | |||
かけ流しでないと温泉ではないと思う方 温泉宿を選ぶ際、コストパフォーマンスを重視する方 |
|||
こんな人はNG | |||
純和風の老舗旅館的な大人の雰囲気を求めている方 料金以上の贅沢さを求める勘違いな方 |
IN | 15:00 | ||
---|---|---|---|
OUT | 10:00 | ||
カード使用 | 可 | ||
部屋の眺望 | 山、街 | ||
部屋食 | パノラマコーナースイート、ハイカラコーナースイート、IRORIは、部屋食(追加料金なし) その他のハイカラルームは部屋食不可 民芸調和室は、別途1,000円(お一人様)で部屋食可 | ||
夕食の内容 | 和会席 | ||
朝食の内容 | 健康和食or焼きたてパン付き洋食or溶岩ブランチ |
公式HPネット予約特典 | 【ベストレート(最低価格)保証】公式HPからの予約が一番お得な料金になっております。 ・公式HP限定のお得なプランあり ・宿泊プランによって「レイトチェックアウト」、「ホールケーキ」、「オリジナル卵掛け御飯醤油のお土産」、「ふぐのヒレ酒(成人の方のみ)」、「温泉(うんぜん)レモネード」などの特典あり。 |
||
---|---|---|---|
お得なプラン | 一人旅プラン、記念日プランなど、お得なプランの詳細は公式をチェック★ | ||
民芸調和室・8帖 (定員2名) |
¥17,050~ 休前日アップ料金 ¥2,000~ 全7室 間取り・・・8帖+広縁+B+T |
創業/改築 | 創業:1968年(昭和43年)/改築:1988年(昭和63年)/改築:2011年(平成23年)/新館:2017年(平成29年) | ||
---|---|---|---|
部屋数 | 全34室 | ||
収容人数 | 100名 | ||
貸切風呂 | 貸切半露天風呂×2 貸切風呂×1 料金 :宿泊の場合 ¥0~¥2,000(1人)/50分 利用時間 :11:00~24:00、7:00~9:00 ※宿泊客の休前日(繁忙日)の貸切可 予約方法 :事前予約(宿泊予約時) 眺望 :小庭 |
||
大浴場・他 | 男女別露天風呂や男女別大浴場あり 利用時間:5:30~9:30、15:00~24:00 ※男女別の入れ替えあり |
||
駐車場 | 50台 | ||
ペット | 不可 | ||
バリアフリー | 非対応 | ||
エステ・マッサージ | 足つぼエステ・・・¥3,150/30分 マッサージあり・・・¥4,300/40分 |
||
インターネット | Wi-Fi 全館対応 | ||
DVD | VODシステムあり | ||
TVチャンネル | NHK2局、民放4局 | ||
施設 | illy cafe・あの頃BAR・宴会場・カラオケ・居酒屋・売店(酒屋) | ||
冷蔵庫のシステム | ドリンクが入っていない(持ち込み専用)冷蔵庫あり ※雲仙の美味しい水をサービス | ||
自動販売機 | あり(ジュース:¥130~) | ||
売店 | 酒屋あり ※ジュース、お酒類は定価販売。アイス(ROYAL:¥130)、ソフトクリームなどあり。 |
浴衣 | ◎ | バスタオル | ◎ |
タオル | ◎ | 石鹸 | ◎ |
ボディソープ | ◎ | シャンプー | ◎ |
コンディショナー | ◎ | リンスinシャンプー | ◎ |
シャワーキャップ | ◎ | 歯ブラシ | ◎ |
ドライヤー | ◎ | ブラシ | ◎ |
くし | ◎ | カミソリ | ◎ |
綿棒 | ◎ | 洗浄機付きトイレ | ◎ |
レンタルサービス | 防水文庫/アイマスク/ヘッドクーラー/足枕/足つぼマッサージ/ハンディマッサージ/アロマオイル/マイナスイオンドライヤー/加湿器/救急セット/爪切り/靴磨き/目覚まし時計/文房具/アイロン/ズボンプレッサー/色浴衣(6~9月限定)/オセロ/人生ゲーム/サッカーゲーム/かるた/バトミントン/フリスビー | ||
---|---|---|---|
車いす | 無料貸し出し用車いす | ||
お子様 | 子ども用スリッパ/子ども用浴衣/子ども用食器/粉ミルク用のお湯 | ||
外国語 | - |
オススメお土産 | 福田屋オリジナル「卵かけご飯しょうゆ」 | ||
---|---|---|---|
近くのコンビニ | なし | ||
携帯アンテナ | ◎docomo | ◎au | ◎softbank |
料金 | ¥1000 ※立寄り入浴は内湯・露天風呂、どちらも入って1000円。 |
||
---|---|---|---|
利用時間 | 12:00~20:00 | ||
※食事付きプラン(要予約) | |||
料金 | ¥5,000~ | ||
食事の内容 | 松花堂弁当(¥5,000) 季節の会席(¥7,000) | ||
設定日 | 平日のみ | ||
受付時間 | 12:00~22:00の間の4時間 | ||
その他 | 個室休憩所あり |
料金 | - | ||
---|---|---|---|
利用時間 | - | ||
その他 | - |
電車 | ■飛行機でお越しの方
長崎空港~小浜経由でバス「雲仙」下車(約115分) ■JRでお越しの方 JR諫早駅~雲仙・小浜・口之津方面バス「雲仙」下車(約75分) |
||
---|---|---|---|
送迎 | なし | ||
クルマ | ・博多方面・・・長崎自動車道~諫早IC~国道57号線(2時間30分) ・熊本方面・・・熊本新港でフェリーに乗船~島原港~国道57号線(2時間) |
||
周辺観光スポット | 地獄巡り、仁田峠(5月つつじ、11月紅葉)、雲仙おもちゃ博物館 | ||
---|---|---|---|
レクリエーション(観光農園、公園など) | 登山、トレッキング | ||
スポーツ | ゴルフ(雲仙ゴルフ場)、テニス、キャンプ | ||
スタッフより | 若女将 福田真紀さんからのコメント 雲仙の山々に囲まれた民芸調の落ち着いた宿です。 「いつ来ても、何度来てもここにくれば、ほっとする」そんなひと時をお過ごし下さい。 スタッフ一同心を込めてお世話させていただきます。 |
||
取材日 | 2012/06/25 | ||
一部情報更新日 | 2024/6/19 | ||
※予約問合せの際は、必ず「貸切温泉どっとこむ」を見たと言ってください。 |
Socials
この宿の記事制作者
温泉コム株式会社 代表取締役
30年以上前から、全国の温泉宿をまわり続け、「貸切風呂」の必要性を宿主に説いていた。 今でも、一年の半分を温泉宿で過ごす旅人でもある。 コラムニスト、カメラマン、ドローンパイロットの他に、ホームページのデザイン、コンサルタント業務もこなす。