「旅館美津木」は、草津の湯畑からクルマで2〜3分ほどの、草津熱帯園に隣接するロケーションに佇む。
全12室の小さな湯宿ながら、5種類の湯舟を持ち、すべてが貸切できるという嬉しいシステムとなっている。チェックイン時に、ルームキーの他に「貸し切り札」を渡され、それをお風呂のドアにさげれば貸し切りできるルールとなっており、しかも24時間無料で利用できるところも嬉しい限りだ。
宿泊料金も10,000以下のプランもあり、その料金の手軽さで多くのリピーターを抱える。それでいながら料理は質量ともに満足できるメニューが用意されている。食事は基本的に食事処でいただくことになるが、追加料金を払えば部屋食も可能だという。
さらにこの宿には湯治用の部屋も用意されており、自炊設備も整っているので、長期滞在の利用もできるのだ。2Fロビーにはマッサージチェアも用意されており、湯浴み後にさらに疲れを取るには最高だ。
温泉アドバイザー、温泉観光士の資格を持つ山口社長と、古典舞踊の師範でもある女将さんがきりもりするこの宿はアットホームな雰囲気で、スタッフも気さくで自然体だ。だからこそ、ふだん着で行きたい宿であり、ふと温泉に入りたいなと思ったら、田舎の実家に帰るような感覚で訪れればいい。ロビーに飾られている写真を見ると、とにかくたくさんのテレビ取材を受けているのがわかる。この料金で、「温泉」「料理」が楽しめるのだから、取材する側も放ってはおけないというわけか。
さらに素泊まり専用の「ワンデイ美津木」という宿泊施設も近くに用意されており、ビジネス客や学生さんに人気だという。
草津は群馬県の最奥地にあり、アクセスが不便なイメージがあるが、クルマがなくても関越道高速バス(JRバス)で東京・新宿駅から4時間弱で行ける「上州ゆめぐり号」がある。しかも片道3,300円(2014年4月現在)という料金も魅力。ぜひチェックしてほしい。(J)
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