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貸切露天露天風呂付き部屋離れ貸切日帰り24時間利用食事エステ高速インターネットDVDサウナバリアフリーペット100%かけ流しかけ流し+加水かけ流し+循環囲炉裏混浴岩盤浴
山あいの鄙びた温泉街を一望 洗練と遊び心が同居する老舗宿
竹と茶香の宿
旅館 樋口

たけとちゃこうのやど りょかん ひぐち
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旅館 樋口
旅館 樋口
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旅館 樋口
住所:〒695-0156 島根県江津市有福温泉町695番地
TEL : 0855-56-2111 ※MAPで宿を確認
宿の公式ホームページへ
 : http://www.arifuku.com
※予約問合せの際は、必ず「貸切温泉どっとこむ」を見たと言ってください。
創業:明治30年   改装:平成20年
部屋数:18 室
貸切露天風呂 ×1
貸切の内風呂 ×0
部屋付きの露天風呂 ×11
部屋付きの豪華内風呂 ×4
オススメの客層 〜20代 30〜40代 50代〜 ファミリー 女性客 お忍び系
露天付き客室 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★
一般客室 ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★
貸切&客室露天風呂の画像はコチラ 施設&大浴場の画像はコチラ 客室の画像はコチラ 料理の画像はコチラ お土産&その他の画像はコチラ

 この宿のキーワード ■明治30年創業の老舗宿
■全18室中11室に露天風呂・4室に足湯付き ■隠し部屋、ホームシアター等、客室ごと異なる演出
■有福温泉街を一望できる高台に立地 ■館内には香炉から燻した茶の香り漂う

貸切&客室露天風呂の画像はコチラ
貸切の檜風呂は包まれるようなプライベート感たっぷり
貸切&客室露天風呂の画像はコチラ
有福を見晴らす11室に付く個性ある露天風呂
「旅館 樋口」にある共同利用の貸切風呂はひとつ。ロビー棟の2階と3階を結ぶ階段の途中に入口があり、奥に細長い室内の、最奥に檜湯舟が置かれる。湯舟は大人2人が入れるほどで、その佇まいも手伝ってさながら洞窟にいるよう。湯舟脇には木窓があり、竹棒をつっかえにして開放できる。
室内にはパウダーコーナーやトイレがあるだけでなく、ロフト状になった6帖ほどの休憩所も設けられている。この天井の低い空間には全面に窓が取られており、窓の外の有福温泉街を見渡すことができる、なぜだか落ち着く空間だ。利用の際には事前の予約が必要で、利用時間60分に対し3,000円かかるが、貸切風呂利用がセットになったプラン展開もされているので、予約の際には公式ホームページをチェックしてみていただきたい。

客室露天風呂は11ある。それぞれ形状も異なるもので、眺望に優れたもの(「岩戸」の天空露天、「亀甲」の檜露天、「天神」の石州瓦風呂、「恵比須」の檜露天)、庭園に溶け込むようなもの(「託舞」の大露天、「貴船」の酒樽風呂など)、プライベート感が強いもの(「金明」の半露天、「八幡」の石見焼風呂、「蓬莱」の檜露天、「塵輪」の檜露天など)といった、それぞれ異なる印象を持つ。素材も大きさも様々で、檜風呂、酒樽風呂、和室風呂、石州瓦風呂、石見焼風呂と湯舟のバラエティーも豊かだ。それほど大きな湯舟ではないものもあるが、どれも充分にリラックスできる広さは確保している。

さらに、とてもユニークなのが客室に付く足湯。3階の「黒塚」・「関山」、2階の「大江山」の3室には窓際に、2階「天神」にはウッドデッキ部分にあり、その豊かな眺望を足湯に浸かりながらゆったりと堪能できるというもの。湯舟横、また窓際にはのんびりと腰掛けられるスペースもある。のんびりと過ごすための仕掛けはこんなところにまで行き届いているということがわかるだろう。

客室で楽しめる温泉はどこも、かけ流しにはされていないものの、蛇口をひねれば100%の源泉が注ぎ込まれる。温度調節で加水することもできるが、お湯の質にこだわりたい旅人には手元で調節できるこのシステムはありがたい限りだ。
貸切&客室露天風呂の画像はコチラ
この宿の公式HP

宿泊情報 ※料金は1室2名様宿泊時の1名分 (サービス料込税込)
■通常料金 \16,350〜 部屋のひろさは8帖〜 
※部屋タイプ(和室・和洋室)
■IN→ 15:00
※休前日は+\2,100〜
■OUT→ 11:00
■特別室 \26,250〜(サービス料込 税込)
部屋の広さは8帖〜※部屋タイプ(和洋室)
■カード使用
■お薦めの部屋 「恵比寿」・「八幡」 \28,300〜(サービス料込 税込)
(特長:露天風呂付き和洋室 ※部屋の広さは9帖 二間+露天風呂)
■部屋の眺望 山・庭園・温泉街
■夕食 和懐石料理
■朝食 和定食 ■部屋食 夕朝

施設&大浴場の画像はコチラ
館内は竹と柔らかい間接照明で彩られる
客室の画像はコチラ
全客室に見られる洗練とぬくもりの絶妙なバランス
料理の画像はコチラ
日本海名産のノド黒など旬の食材を楽しめる
お土産&その他の画像はコチラ
こだわりのオリジナル土産
なだらかな山が連なる山陰地方。細長い島根県の中ほどにある、江津市有福温泉へと至るドライブは、「日本の故郷」と聞いてみなが思い描く、のどかな田園風景が広がる。道を折れ、なだらかな坂道を登っていくと、三方を山に囲まれた谷間に広がる温泉街に辿り着く。斜面や細い敬川沿いに旅館や民家、そして共同湯や祠が軒をつらね、細い階段からなる道が迷路のように入り組んでいる。その鄙びた風情と坂道の織り成す風景から、“山陰の伊香保”などとも呼ばれている。

“有福”とは実に縁起の良い名前だ。歩いて10分もあれば一周できてしまうこの小さな街には、「御前湯」・「やよい湯」・「さつき湯」の3つの外湯があり、いつも多くの地元客でにぎわう。この街と温泉との密接な関係がうかがえるというものだ。特に、大正ロマン漂う御前湯は観光客にも人気で、入浴客同士でお湯談義・旅行談義に花が咲く。良質のお湯、懐かしい風景、にこやかな人々・・・この街に足を踏み入れれば、たしかにここには福が有るように思えてくるから不思議なものだ。

この温泉地の歴史は古く、白雉二年(651年)、諸国行脚中の法道上人により発見されたという。それから50年後に柿本人麻呂が石見国司として赴任。女性歌人依羅娘子を娶り、夫婦で入浴に訪れたという伝承が残る。こんこんと湧き出る無色透明な単純アルカリ泉は、透き通るような美しい白肌を作る『美人の湯』として有名だ。この良質の源泉は現在でも、上記外湯などでかけ流しにされている。

明治30年創業の老舗宿、「旅館 樋口」は、かねてより湯治場の温泉集落として栄えたこの山間の街を見晴らす高台、斜面に沿って広がる。昭和35年に火災に見舞われるなどしたため、現在の建物は決して歴史あるものではない。それよりもこの老舗宿の特長として挙げられるのは、全館にリニューアルを施し完成した、洗練されたモダンな意匠である。「竹と茶香の宿」としているように、館内は竹をモチーフに化粧が施され、燻された茶葉の香りがほのかに漂う。暖色系の間接照明に照らされた、竹や珪藻土など天然素材の温かみ、そして茶の香り。その他館内至るところに散りばめられた仕掛けの数々は、どれも日本人の心をくすぐるものばかりだ。

前述のように山の地形を活かして建てられているため、館内は若干、迷路のように入り組んでいる。1階のロビーで靴を脱ぎ、階段を上ると1階。ここで左右に建物が分かれ、左へ行くと2階客室が3室、奥の階段を上ると、途中に貸切風呂があり、さらに上には3階客室が2室ある。右に行くと男女別大浴場があり、1階客室が2室、さらに奥には朝食会場となっている「緒里奈の間」がある。客室前にある階段を上ると2階、6客室が横に並ぶ。廊下を歩き、さらに階段を上ると3階、ここには5客室用意されている。全18室ということで決して大規模とはいえないお宿だが、館内は思うよりも広く感じられる。だがそれも、館内全体で統一された竹の意匠とやわらかい照明、随所にさりげなく置かれた香炉などの小物、ワインや地酒の紹介コーナーなど、数々の工夫が施された館内はまるでアートギャラリーのようで、歩いても飽きさせることがない。実際に取材時にも、館内探索をする宿泊客が見られた。
施設&大浴場の画像はコチラ
この宿の公式HP
滞在において、最も長い時間を過ごすことなる客室は全18室。同じ設えの部屋はなく、全室異なる意匠や調度品が設えられている。珪藻土や竹、そして琉球畳が用いられているのは統一されており、温かみに満ちた風情は館内の雰囲気のまま。無垢板テーブルと椅子の専門工房、「BC工房」に特注した家具が絶妙の相性を見せる。タイプは大きく分けて4つ、露天風呂付き和洋室が7室、露天風呂付き和室が3室、足湯付き和室が3室、トイレ付の和室が5室となっている。平成15年より漸次リニューアルを進め、平成20年4月にいったんの完成を見たすべての客室はいずれも、多彩なアプローチで“非日常”を演出する。

平成20年4月に改装されたばかりの客室が、「金明」、「恵比須」、「八幡」の3和洋室。
2階「金明」は古民家をイメージしてデザインされた。最大の特徴は奥の寝室の壁に設置された120インチのスクリーン。プロジェクタを照射すれば、ベッドで横になりながら見られる大シアタールームとなる。これは、BOSE社製のフルサラウンドシステムを導入した本格仕様だ。
この部屋の天井は高く、天井に組まれた梁が洗練の中にも豪快な印象がある。部屋付きの温泉風呂は大人一名がゆったり入れる大きさのもので、総檜の湯舟奥に覗くのは竹林の眺望。隣接してシャワールームが設けられているので、用途によって使い分けできるのもいい。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:28,300円)

石見神楽の有名演目から命名された2階「恵比須」は和室と寝室の2室構成。もともと別個であった2部屋が統合された。どちらの部屋からも窓から外に出られ、露天風呂のあるウッドテラスからは有福の温泉街の展望がきく。寝室には、竹の間仕切りがなされたシアターコーナーがあり、木の温もりが心地よいチェアにもたれ掛かりながら、大スクリーンの映像を楽しめる。さらに、そのスクリーンが設置されている壁をくぐると、隠し部屋が現れる。1帖ほどの狭い空間だが、ここの床にはフカフカのクッションが敷き詰められ、横になるなどして読書や音楽鑑賞を楽しめる、遊び心あふれる空間だ。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:28,300円)

2階角部屋にある「八幡」も和室と寝室の2室構成。「恵比須」と同様の設えだが、寝室脇のスペースはシアターコーナーではなく、畳が敷かれたリラックススペースとなっている。さらに、ここにも隠し部屋がある。ここにはBC工房のリラックスチェアが置かれており、読書など自分のプライベートタイムを楽しめるつくりとなっている。窓の外、有福の街並みが見渡せるウッドテラスには湯舟が二つ置かれる。ひとつは石見焼の丸い壷で、もうひとつは檜造りのもの。どちらも一人でゆったり入れる大きさだ。ベッド脇の窓の外にも小さなウッドテラスがある。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:28,300円)

和風スイートルームをイメージしたというデザインの2階「天神」は、和室、ベッドが置かれた寝室とウッドテラスという構成。大きなテラスと、そこから入るふんだんな光が室内にもこぼれ落ち、明るい印象の一室だ。ベッド脇にはSHARP社製の大型液晶TVと、BOSE社製のサラウンドシステムがあり、ここでも映画などを臨場感たっぷりに、しかも横になりながら楽しむことができる。ウッドテラスと庭は広々としており、有福の眺望を目の前に感じることだろう。テラスの端の部分にはヒノキに石州瓦が施された、打たせ湯付きの大きな湯舟、日当たりの良い箇所に足湯が設けられている。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:28,350円)

和室と寝室の2室構成の3階「岩戸」は、館内で最も眺めの良い角部屋。和室はシンプルながら夕陽の差し込む居心地のよい空間で、横の引き戸からは天空露天風呂のあるテラスへと出入りできる。隣の寝室にはカッシーナ製のクイーンサイズベッドと、竹の間仕切りの手前にフカフカのソファに座って楽しめるシアターサロンが。42インチのSHARP社製の液晶TVと、BOSE社製のサラウンドシステムがあり、ここでも映画などを臨場感たっぷりに楽しむことができる。ワインセラーも置かれている。テラス部分は広く、ここだけでも8帖分ほどある。ここから開ける眺望は、山間に広がる有福温泉街。この地方の名産でもある、屋根瓦が綿々と続く独特の風情が堪能できるだろう。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:2,8350円)

斜面に広がるこのお宿の中でも、最も高い位置にあるのが3階の和洋室「亀甲」。西日の差し込む和室と寝室が、長い廊下でつながっている。和室からはテラスに出ることができ、ここには総ヒノキ造りの露天風呂が置かれる。この湯舟は大人2名が入れる広さを持つが、浴槽内の背もたれと枕木を利用して、ソファにくつろぐようにして前方に開ける山の緑を楽しめるという趣向のものだ。寝室にはSHARP社製の大型液晶TVと、BOSE社製のサラウンドシステムがあり、この部屋でも映画や音楽を臨場感たっぷりに楽しむことができる。廊下に置かれる寝椅子も読書などにぴったりだ。この部屋には、お子様連れでも宿泊できる。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:26,250円)

「亀甲」の隣室、和室「蓬莱」にも眺望豊かな露天風呂が付く。部屋は6帖間が一室と窓際に広縁、そして隠れ部屋という構成。こぢんまりとしたシンプルな構成は、"文豪が滞在する部屋"をイメージしたそうだ。和室から潜り込むようにして入る隠れ部屋には、座椅子が一脚置かれている。書斎のようにプライベート感の高い空間だ。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:18,900円)

リニューアルの先駆けとなったのが、平成15年に改装された和洋室「託舞」と和室「貴船」。
どちらも露天風呂を備える。「託舞」は間仕切りのない広々とした、琉球畳が敷かれた一室で、カッシーナ社製の天蓋付きのベッドも置かれる。洗面所からは灯篭も置かれる庭に出ることができ、その庭にウッドテラスと檜造りの大きな湯舟が鎮座する。湯舟からは竹垣越しに前方の山の緑が見られる。広縁にはリラックスチェアが二脚置かれ、庭の緑山の緑を眺めて過ごすことができるくつろぎの空間だ。また、この部屋は入口から専用のリフトなどを利用して、車椅子のまま到達することができるバリアフリー対応の一室だ。また、お子様連れも宿泊可。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:26,250円)
「貴船」、シンプルな6帖間の奥に広がる庭園が印象的な一室だ。庭園は広く取られており、山の緑に溶け合うような佇まいだ。この庭園には酒樽を利用したユニークな露天風呂が置かれており、また屋根で覆われているので雨風も気にせず湯浴みを楽しむことができる。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:18,900円)

2階の「塵輪」は和室9帖間、壁一面の大きな窓の外にある、石州瓦檜露天風呂というシンプルな設え。浴槽の横にはシャワーがあり、洗い場のスペースも充分にある。2人だけのくつろぎの時間を高めてくれる一室だ。以上10室が客室に露天風呂を備える。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:18,900円)

その他に、特筆すべき特徴を持つのが、2階「大江山」、3階の「黒塚」・「関山」の3室。
これらは和室に加え、その豊かな眺望を堪能できる足湯が窓際に設けられているというもの。2階の「大江山」は14帖もの広い和室は、少人数だけでなく、グループ旅行などにも最適といえる。3階で隣り合う「黒塚」・「関山」は、設えは同じで左右対称。だが、「黒塚」はその部屋名から連想されるように、墨で染められたような黒い壁とシルバーの間仕切りが洗練された印象を持つ。より温かみのある色合いで統一されているのが「関山」だ。南西面の窓際には腰掛けられるスペースもあり、風情ある温泉街の暮れなずむ光景を独占したような気分に浸れることだろう。また、これら2室にはファミリー用のプラネタリウムが置かれている。部屋でも夜空を楽しみながら眠りにつくというのも洒落た仕掛けである。(平日1室2名宿泊時の1名分料金:17,850円)

残る5室は、リーズナブルな料金設定の一般客室。(トイレ付和室/平日1室2名宿泊時の1名分料金:15,750円)
2階「鹿島」は玄関から奥へ伸びる廊下を抜けると、窓からのやわらかい光が差し込む和室にいたる。広縁には2人掛けのソファが置かれ、その豊かな眺望を2人でたっぷりと共有できる。また、和室から潜り込むようにして入る隠し部屋もある。ここにはお手玉や万華鏡など、童心くすぐる玩具が置かれている。

2階で隣り合う「篠竹」・「孟宗」は、和室に広縁というシンプルな構成ながら、置かれた時代家具や和紙の吊るし行灯と、洗練されたモダンなデザインの電化製品が絶妙のバランスで融合している。
3階で隣り合う「頼政」・「五穀」は広々とした和室と、大きな窓がある、館内でも最もシンプルな設え。腰掛けられる窓際からの眺めもよく、泊まる二人の時間をロマンチックに彩ってくれそうだ。

露天風呂のないこれら客室の宿泊客は、1階の大浴場か、予約制の貸切風呂を利用する事になる。大浴場は男女ともに内湯と露天風呂が併設されており、特に露天風呂からの眺望は上記客室露天風呂と同様に開放感がある。また、公式ホームページ上には、通常有料の貸切風呂が宿泊料金に含まれているプラン展開もなされているので、よりリーズナブルに、よりプライベートな時間を楽しみたい方なら、是非一度チェックしてみていただきたい。
客室の画像はコチラ
この宿の公式HP
夕食は部屋でいただく。日本海の幸を中心に季節ごとに献立を組み立て、厳選された旬のものが並ぶ。広島や大阪の割烹料理屋で修行を積んだ田中料理長だが、専門学校時代には洋食を専攻していたという。その後、大阪の老舗料亭「花外楼」で働くうち、次第に和食の奥深さに惹かれていったそうだ。洋食の華やかさと、和食のキメ細やかさ、双方の長所をあわせた彼の作は、たしかな味と華やかな盛り付けが特長といえるだろう。吟味に吟味を重ねたという有田焼や石見焼の食器との相性も良い。この旅館の風情と相まった取材時(2008年4月)の夕食を以下に紹介する。

食前酒には、女将手作りの薔薇酒をいただく。さっぱりとしながら、ほんのりと漂う薔薇の香りを楽しめる。先付けは、すだれ篭に入れられた二種盛り。蓬(よもぎ)豆腐に地物の生ウニと酒盗、甘海老麹漬け。添えられた桜花が季節を物語る。
色合いの華やかな盛り付けが目を楽しませる前菜にはどれも手の込んだ品々が並ぶ。飯蛸は生のものを一度炊いて旨煮にし、柔らかく仕立てた白和えをかけたもの。タラの芽の青臭い香りがアクセントに。シャリに桜の花びらを混ぜ込み、香りが高い小鰺笹寿司。筏白魚は、タラの子と卵豆腐と混ぜたものに、浜田港であがった白魚を並べ、ゼラチンで整えた。グリーンピースに卵黄、サラダ油を和えてソースをかけて焼いた、さわやかな味わいのキス新緑焼。色付けし、ほどよく蜜で味付けした長芋は桜花を模っている。蛤を中心に竹の子で巻き、錦糸玉子をさらに巻いた蛤筍金紙巻き。そして、アラレ(みじん粉)をまぶした天豆美人揚げ。
胃袋をあたためてくれる吸い物には、魚のすり身、帆立の貝柱をミンチ状にし、山芋と混ぜて模った桜貝柱真丈が入っている。鍵蕨、花弁百合根や桜花が季節感を高める。さっぱりとした、それでいて味わい深い汁だ。
続くお造りはどれも浜田港で挙がった日本海の幸。あとの肉料理とのバランスを考え、この日に挙がった新鮮なボッコウの薄造りが出された。味は濃くなくさっぱりとしており、妻とのあわせ方で幾通りもの味わいが楽しめる。
肉料理が一品少ないコースの場合、伊勢海老造りと五種盛りが出される。この日は伊勢海老のほかに、マグロ、カンパチ、マハタ、サヨリ、水イカが並び、豪勢に食卓を彩った。
強肴として肉料理、島根和牛ステーキとサラダが出る。島根和牛は通年出される食材で、過去9回の、“和牛のオリンピック”「全国和牛能力共進会」において内閣総理大臣貰を二度受賞するなど常に上位を占めるブランド牛。ステーキや陶板焼きなどシンプルな調理法で、その濃厚な味をやわらかさとジューシーな肉の旨味を余すことなく堪能できる。陶板焼きにはペコロス、小茄子、鮑茸、姫アスパラなどの見た目にも可愛らしい野菜が添えられている。
もうひとつのメインとして、ノドグロの塩焼きが出される。これも通年出される食材で、山陰・島根を代表する海の幸だ。別名アカムツとも呼ばれる高級魚で、口の中が黒いことからこの呼び名があるという。脂ののった柔らかい白身が特長。煮付がポピュラーだが、あっさりした身でふっくらとできあがる焼魚も人気の食べ方。さっぱりとした塩味がきいており、小ぶりなサイズのため女性でも食べやすくなっている。
蓋物には甘鯛を道明寺でくるみ、海苔飴をかけたものだ。この天然岩海苔は出雲市の名産品、十六島(うっぷるい)海苔で、柔らかさの中に独自の歯触りがあり、その繊細な歯ごたえも特徴のもの。ダシで煮込まれた道明寺の歯応えとよく絡み合う桜蒸しだ。うすい豆と桜麩が彩りを加えている。
お口直しの酢の物には蛍烏賊酒酢漬けと平貝の昆布〆。春の定番食材を、キウイを土台にするなど、さわやかな味付けと盛り付けにアレンジした。ヨーグルトで作られた花びらや黄身酢がちりばめられ、さながら洋菓子のような印象。
止椀には伊勢海老の赤出汁。島根県の宍道湖名産品、蜆もよく出される具材だ。山菜御飯はコシヒカリの上に山菜とイクラ、卵がちりばめられている。
竹筒に入れられたデザートは、自家製抹茶チーズ。通年出される人気の品で、持ち帰り希望のことも多いというが、保存料が入っていないため持ち帰りはできない。

食事が済むと、夜食に発芽一六穀米のおにぎりが渡される。食後、ライブラリーで映画などのDVDをレンタルして部屋で楽しみ、お風呂にゆったりと浸かり日頃の疲れを癒し・・・そうして小腹が空いたときに、腹にもたれることも無くいただける小ぶりのおにぎりはとてもありがたい。

朝食は希望で、2階の会場か部屋か選べる。朝食会場は、露天風呂付き客室の宿泊客は個室状にわかれたところ、一般客室の宿泊客は横並びになる広間タイプの席となる。献立は静岡から取り寄せた刺身こんにゃく、ブロッコリーとビタミン菜を品種改良した“あすっこ”の煮びたし、蛍烏賊の酢漬け、焼きガレイ、里芋と筍の煮付け、生野菜サラダ、温泉卵、そして島根のブランド米、コシヒカリの仁多米が出された。名産の木次(きすぎ)牛乳の新鮮な味も朝にぴったりだ。

夕朝共通しているのは、既製品などは使用せず、手間をかけてつくりあげていること。そして、完全無農薬ではないものの減農薬野菜を使用すること、地産池消ではないものの可能な限り地場のものを使用すること。これらからもわかるように、できる限りで最上のものを提供する。この姿勢は宿そのものの姿勢といえる。
料理の画像はコチラ
この宿の公式HP
客室での濃密な時間を過ごし、上質の食材に舌鼓を打ち、歴史あるお湯に癒され、旅立つ前にはロビー前に置かれるお土産もチェックしてみよう。品数は少ないが、いずれも厳選されたこだわりの逸品ばかりだ。この宿の温泉水からできた手作りの石けん(¥1,200)は、素材選びから製造過程まで全てにこだわりを持ってつくったもの。品質に重点を置いて選んだ、不純物のないアルガンオイルを100%使用したもので、合成色素、同姓香料、酸化防止剤などは一切使用していない。(アルガンオイルとは、オリーブオイルに比べてビタミンEを2〜3倍多く含み体の内外に対して老化防止機能を持つといわれています)肌触りとキメ細やかな泡立ちが特長のこの石けんは、リラックス効果に優れ香りも楽しめる。コーヒーの味を左右する焙煎(ロースト)にこだわり、通常の焙煎方法に比べ格段の手間と技術が必要な「竹炭焙煎」という方法を採用したコーヒー豆(¥1,000)。遠赤外線によって豆の芯の部分まで熱が均等に行き渡り、豆が本来持つ美味しさを引き出してくれるというものだ。他にも、益田市美郡町の老人会のみなさんが手摘みした茶葉は一袋¥1,800。お茶請けにもなっているお菓子、「善太郎餅」は一口サイズの粒あん入りヨモギ餅。ここ有福温泉に本店がある名物土産だ。10個入り:¥800、15個入り:¥1,200で販売されている。

客室にこもるお客が多いというこのお宿だが、時間があれば是非、この風情豊かな有福温泉街の探索もお勧めしたい。冒頭にもあるように、10分ほどで一周できてしまうこの街だが、山あいに張り巡らされた細い坂道が迷路のようでとても楽しい。小さな子どもが駆けずり回り、3箇所ある外湯に向かう地元住民の方々もにこやかに挨拶を交わしてくれるなど、やはりその名に負けぬ雰囲気がここにはある。

御前湯の2階部分は畳が敷かれた休憩所ともなっており、主に昭和30年頃に撮影された、有福温泉の昔を伝える貴重な写真が飾られている。往時と変わらぬ雰囲気がしっかりと残るこの温泉街の、その長い歴史の一端にふれることができる貴重な資料だ。またその中には35年の火事で焼失した「旅館 樋口」の、木造の建物の写真も飾られているので、この街に来た思い出に見てみてはいかがだろうか。
お土産&その他の画像はコチラ
この宿の公式HP
「旅館 樋口」をどんな宿かと訪ねられれば、すぐには答えられない。なぜなら、全体像がすぐに浮かんでこないからだ。別な表現を使えば、それだけ個性のある宿と言える。その個性、いや特徴という表現の方がピッタリかもしれないが、それはバラエティ豊かな全18室の客室に投影されている。

近代的な高層旅館はいらない、古いだけの老舗旅館もイマイチ・・・と思っている方は少なくないだろう。そんな中、現在の温泉旅館の理想像に一番近いカタチで表現したものが、この「旅館 樋口」と思えてならない。
あまり、温泉旅館の経営に縁のなかった「マーケティング」という手法を、ここまでに具現化した宿は、全国広しといえども、なかなか見つからない。日本人には「侘び寂び」という感性が存在する。古い、伝統的なものを大事にする民族性がある。しかしながら、近代的で快適な住環境も必要とする、欲張りな人種でもある。この宿が、その現在の日本人の琴線に触れてしまったように感じるのは筆者だけであろうか。

宿の周辺は、まさに鄙びた温泉街の佇まい。歓楽街もない、まさに山里の風景。その中にこの宿は存在するが、まったく違和感はない。しかし、いったん客室に入れば、至福の時間を過ごす事のできる準備がされているのだ。そして、宿泊料金に見合う総合力を兼ね備えているかが、繁盛旅館とそうでない旅館との境目でもある。この宿は間違いなくバリュー感がある。それは、客室稼働率の高さに表れている。はっきり言って、交通の便がいいとはいえない島根県の温泉地で、これだけの人気を博しているということは、宿自体がものすごいパワーを持っている証明でもある。

ただ、この宿に決めた際に一番悩ましいのは客室の選択だろう。この画像ページを参考に、充分悩んで自分にピッタリくる極上の空間を見つけていただきたい。(J/eb)
施設&大浴場の画像はコチラ 客室の画像はコチラ 料理の画像はコチラ お土産&その他の画像はコチラ 公式ホームページへ

貸し切り情報
■貸切料金 宿泊の場合 \3,000/60分
■利用時間 15:00〜23:00
■予約方法 事前予約(宿泊予約時)

風呂施設情報
■貸切風呂 檜風呂
■貸切風呂の眺望 庭園
■その他のお風呂 男女別大浴場

施設情報
■部屋数 全18室
・和11室
(露天風呂・トイレ付3室/足湯・トイレ付3室/トイレ付5室)
・ 和洋7室
(露天風呂・トイレ付7室)
■収容人数 40名 ■駐車場 20台
■ペット 不可 ■バリアフリー -
エステ・マッサージ -
-
■インターネット 専用スペース LANケーブル(ケーブル)
■DVD あり
■TVチャンネル ケーブルテレビ
■施設 ラウンジ・喫茶室

こだわり情報
■冷蔵庫のシステム 利用した分だけ申告(持ち込みのドリンクを入れるスペースあり)
■冷凍室 利用不可
■冷蔵庫のドリンク -
■オススメお土産 温泉水石鹸(\1,200)
■自動販売機 なし ■携帯アンテナ docmo 3本
au 3本
ソフトバンク 1本
ウィルコム 不可
■売店 なし
■近くのコンビニ -
■アメニティ 
浴衣 バスタオル タオル 置いてない 石鹸
ボディソープ シャンプー リンス 置いてない リンスinシャンプー
歯ブラシ シャワーキャップ ドライヤー ブラシ・くし
カミソリ 綿棒 置いてない ウォッシュトイレ    
…常備  有料で用意…有料で用意  一部常備…一部常備  置いてない…置いてない
その他の情報
■車イス -
■お子様 -
■外国語 英語

近隣情報
■周辺観光スポット 石見銀山、水族館アクアス
■レクリエーション
(観光農園、公園など)
-
■スポーツ -

■旅館 樋口:女将 樋口 玲子さんからのコメント  
まさに日本の田舎風情といった温泉谷で、2人でゆっくり隠れ家にいるような、そんな気分を感じていただければ幸いです。 旅館 樋口:女将 樋口 玲子さん

貸切日帰り情報
■料 金 -
■利用時間 -
食事付きプラン(要予約)
■料 金 - ■食事の内容 -
■設定日 - ■受付時間 -
■その他 -

泉質/効能
■泉質 単純温泉
■源泉の温度 29.3℃
■湧出量 - ■水素イオン pH 8.3
■源泉の湧出状況 自家源泉で自然湧出
■加水/循環ろ過 ●男性の内風呂・露天風呂:源泉掛け流し+循環を併用
●女性の内風呂・露天風呂:源泉掛け流し+循環を併用
●貸切風呂:蛇口をひねると100%の源泉が流れ出る。利用の際に温度調節で水を足すことも可能
●客室露天風呂:蛇口をひねると100%の源泉が流れ出る。利用の際に温度調節で水を足すことも可能
●客室の足湯:蛇口をひねると100%の源泉が流れ出る。利用の際に温度調節で水を足すことも可能
■加温 あり
■消毒 あり
■浴槽の掃除の回数 1日1回
■入浴剤 未使用
■効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など
■湯の色 無色透明
■飲用 不可 ■飲用の効能 -
■におい/味 無臭

アクセス情報 ※Googleマップを見る
■電 車 JR山陰本線「江津駅」・「浜田駅」よりタクシーで20分 ■送 迎 あり(要予約)
■クルマ @浜田自動車道「浜田JCT」経由、山陰道江津道路「浜田東IC」または「江津西IC」下車、約15分(約5キロ)
A浜田自動車道「旭IC」下車、「那賀グリーンライン」利用約30分(約15キロ)

 上記のデータは 2008/04/20現在のものです。
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