四季を彩る「嵐山」と対面し、滔々と流れる桂川の早瀬と、歴史ある修善寺の街並みを見下ろす高台に建つ「修善寺 桂川」。
その歴史は、「伊豆木器」という家具の製造工場を営んでいた小森泰次さんが、昭和32年に木造3階建ての宿を作ったことから始まる。
「桂川」という名は、その当時から。
30室ほどの宿は、日本の高度成長期と重なり、順調に客足を伸ばしていった。
昭和40年ごろには、東館(新館)を増築し、全70室の「ホテル桂川」としてリニューアルオープン。
徐々に施設やサービスも充実させていく。
昭和46年には、同じ伊豆の土肥温泉に、姉妹館「桂川シーサイドホテル」をオープンさせる。
駿河湾を見渡す絶景オーシャンビューの宿でありながら、リーズナブルな料金設定でリピーター続出の人気旅館となった。
昭和60年ごろには、西館(本館)を改築し、現在の建物が出来上がった。
平成2年には、小森泰信さんが二代目社長に就任する。
平成9年、東館を増改築し、屋号を「修善寺 桂川」とした。
この時のリニューアルは大規模なもので、当時はまだ珍しかった露天風呂付きの客室を新設。
団体旅行中心の大型旅館から、個人旅行のお客にも対応できるような舵をきった。
平成16年、修善寺で名旅館と言われた「中田屋旅館」が廃業の運びとなる。
大正時代に建てられた木造建築のこの宿を、地元の住民たちは残していきたいという気持ちが強くあった。
その時、白羽の矢が立ったのが、「桂川」グループを率いていた小森社長。
住民の強い思いに後押しされ、「湯の宿 花小道」として生まれ変わらせた。
木造建築を生かしつつモダンな雰囲気で、泊食分離のスタイルも現代的だ。修善寺の中でも、特に人気の宿となった。
その後、平成19年には伊豆・長岡温泉で、経営難になった旅館「ささや竹翠亭」を買取り、「桂川 彩峰」としてオープンさせる。
こちらは、富士山ビューの客室がウリの宿で、やはり、リーズナブルな料金設定とした。

このように、2010年現在、4つの宿を経営する「桂川」グループ。
不況と叫ばれて久しい昨今、ますます勢いを増すかのように見える「桂川」の、人気の秘密はどこにあるのか。
4つの宿で共通しているのが、貸切風呂や露天風呂付き客室があるということ。
ますます個人旅行が増えていくであろう時代の流れに、柔軟に対応しているのだ。
そして、お客様アンケートの声で最も評価が高いのが、客室や風呂、施設などの清潔感。
とにかく、宿泊客に一切の不快感を与えないよう、掃除を徹底している。
こういった、できそうでなかなかできない事を、貫徹できるところに、「桂川」の勤勉さが垣間見え、人気が出るのも頷けるような気がする。
公式HPで宿泊プランを見ても、魅力的なプランが多い。
例えば、「4時(16時)インだから特別料金プラン(5組様平日限定)」というのがある。
通常15時にチェックインとなると、どうしてもフロントロビーが込み合ってしまう。
いわばオフピーク通勤のようなプランで、料金も安くなるのだから、宿にとってもお客にとってもいいこと尽くめなのだ。
また、露天風呂付き客室に泊まりたいが、宿泊料金は安く抑えたいという方のために、「貸切露天風呂60分無料プラン(平日限定)」が登場した。
こちらは、露天風呂付き客室が60分無料で利用できるというもの。
ご夫婦やカップルなどの「貸切風呂があったらなあ・・・」というお客のニーズに応え、作ったプランである。
このように「桂川」の魅力は様々な面から読み取れる。
また一年を通して楽しめるのも、伊豆・修善寺のいいところ。
春は、桜の花見やイチゴ狩り。
夏は、祭りの開催も多く、宿でプールと温泉を満喫するのもいい。
秋は、紅葉、菊祭り、もみじまつり。
冬は、恋人岬のイベントや、梅まつり、有名な河津桜の開花もある。

充実した観光をするのに伊豆旅行を考えれば、「桂川」グループの宿を選べば間違いないだろう。
中でも、本家である「修善寺 桂川」は、高級志向の落ち着いた雰囲気のお客が常連となることが多い。
女将の西田和さんと副支配人の山口衛さん主導で、全てのスタッフがプロ意識の高い接客をしているのも、この宿の評価を高めている。
しっとりとした風情のある修善寺の中でも、特に静かなロケーションにあるこの宿は、心をほぐす旅を約束してくれるだろう。
この宿は、大型旅館でありながら、余裕を持った空間を持ち合わせているため、充分に個人旅行客にも寛げる要素がたっぷりとあるようだ。
オーソドックスな宿ながら、大浴場をはじめとするパブリック施設、落ち着いた雰囲気の客室、旬の素材を余すことなく使った料理・・・など、すべてが高いレベルでゲストに提供されている。
分かりやすく言えば、お二人での旅行なら、やはり露天風呂付きの客室。
二世代、三世代合わせての家族旅行なら、標準的な和室を選べば問題ない。
あまり予算が無いお若いカップルでも、平日なら、標準客室を選んで、露天風呂付き客室が貸切利用できる宿泊プランを選択すればいい。
いずれにしても、公式HPからのネット予約が一番お得なようだ。
大きい旅館だからこそ、選択肢も幅広いということだ。(J/IZ)